Copilot in Excelが財務スキルに対応
元記事公開日: 2026年7月30日
出典: https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2607/30/news049.html
Microsoftの「Copilot in Excel」は、割引キャッシュフローや月次決算などの財務プロセスをスキルとして実行し、SKILL.mdや金融データコネクター、Plan with Copilotで定常業務を支援する。差異分析や予測更新、M&A候補選定などに使え、Microsoft財務部門では情報収集や分析再構築の時間を削減している。
背景
AIを財務業務に利用するには、計算の根拠を示し、信頼できるデータを使い、全ての計算をトレースできる必要がある。Microsoftは2026年6月25日(米国時間)、Microsoft Excel向け「Microsoft 365 Copilot」(Copilot in Excel)に財務部門向けの新機能を追加した。同社財務部門は財務計画・分析、経理、税務、コンプライアンス、資金管理の各領域で既にワークフローへ活用している。
要望・目的
割引キャッシュフローの構築、月次決算、月次報告モデルの更新、差異分析といった共通プロセスを、毎回一からではなく手順テンプレートとして実行したい。市場データや企業データ、調査レポートをワークブックへ直接取り込み、企業分析や投資分析、M&A候補選定、ポートフォリオ分析を最新データで行いたい。財務業務では答えに至った経緯を事前に確認できることも求められる。
実装・実施内容
財務スキルのサンプルライブラリが公開され、Markdownの「SKILL.md」をOneDriveに保存するとCopilotが自動認識する。パーソナライゼーションで設定を一貫適用でき、ワークブックルールは構造や命名規則、数式ルールをシートとして保存して継続利用できる。LSEGとMoody'sに加え、CB Insights、Daloopa、Morningstar、PitchBook、S&P Globalの金融データコネクターに対応した。FactSetは一般提供予定。
AIサービス・システム
Copilot in Excelのスキルは各手順に沿って導き、適切な構造とフォーマットを適用しながら確認・再利用しやすいアウトプットを生成する。Work IQによる業務コンテキストとスキル(@参照)、コネクターを組み合わせて差異分析や予測更新などを実行できる。実行前に「Plan with Copilot」で更新予定のレンジや数式、前提条件を提示でき、変更は影響セルへのリンク付きで追跡され、変更履歴ペインでCopilotによる編集として帰属表示される。
結果・効果
Microsoftの財務部門は、情報収集や分析の再構築にかかる時間を削減している。Copilot in Excelの機能はMicrosoft 365 Copilotユーザー向けにExcel for Web、Windows、macOSで一般提供されている。カスタムスキルは同環境で順次一般提供される予定で、パートナーによるスキルは2026年第3四半期に提供される計画となっている。