KDDI Market Compassで市場分析を最短1日へ
元記事公開日: 2026年8月24日
出典: https://ledge.ai/articles/kddi-market-compass-session
KDDI Market Compassは、開発予定地や床面積などの入力を基に、人流・属性データと商業施設開発の分析ロジックを用いて、商圏・競合・顧客ニーズを分析する。ターゲット、施設コンセプト、テナント構成の戦略仮説を提示し、PoCでは市場分析を従来の4カ月以上から最短1日へ短縮できることを確認した。
背景
JR西日本SC開発は、ルクア大阪などの商業施設運営に加え、新規施設の開発とマーケティングを担ってきた。商圏設定、競合分析、デプスインタビュー、アンケート、3C分析、SWOT分析、ターゲティングを組み合わせる9段階のマーケティングプロセスを構築している。KDDIは位置情報に基づく人流データを、商圏・人流分析サービス「KDDI Location Analyzer」などで市場分析に活用してきた。
要望・目的
リアルな商業施設では、床面積と誘致できるテナント数に物理的な制約がある。地域に暮らす多様な生活者とニーズを高い解像度で把握し、限られた店舗や商品を地域の需要に合わせて組み合わせる必要がある。市場調査だけで終わらせず、地域生活者に即した戦略仮説の作成と意思決定までを支援することを目指した。
実装・実施内容
KDDIとJR西日本SC開発は、2026年8月20日にKDDI Market Compassを共同提供した。KDDIの人流・属性データと、JR西日本SC開発が培ったマーケティングの実践知を組み合わせた。専門家が担ってきた調査項目、評価観点、仮説の組み立て方を分析ロジックとしてAIに実装し、市場調査、分析、戦略立案を一気通貫で支援する構成とした。
結果・効果
アウトプットはテキスト形式で、Word形式のレポートとして出力できる。PoCでは、従来は市場定義から生活者調査、分析、戦略への落とし込みまで4カ月以上を要した市場分析業務を、最短1日まで短縮できることを確認した。分析コストは約60%削減できる見込みとしている。まずは比較的規模の大きいショッピングセンターや複合施設向けにSaaS形式で提供し、3年間で数十社への導入と累計売上高10億円程度を見込む。