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デンソー工機部のDynamics 365によるAI DX

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出典: https://www.microsoft.com/ja-jp/customers/story/26252-denso-corporation-dynamics-365

AI活用の概要

Microsoft Dynamics 365で案件、担当者、コスト、取引先などをDataverseに構造化して蓄積し、CopilotやAIエージェントが業務データとコミュニケーション情報を活用する。現場導入済みのAIアプリで進捗対応などを支援し、作業工数約20%削減と年間約8万時間の創出を見込む。

背景

デンソー工機部は自社製品を製造する専用設備の設計・製作を担い、年間約1,500台の生産設備を製作している。労働人口の減少、ベテラン技術者の退職、若手人材の採用難が深刻化し、10年後にはベテラン技術者の半数が引退する見通しだった。製品ライフサイクルの短縮化により、従来のマネジメントでは設備製作のリードタイム長期化とコスト増加も招いていた。

要望・目的

現世代が持つ設備製作の技能・技術を継承し、若い世代が挑戦できる環境を整えるため、デジタルとAIを活用した設備づくりへの転換を目指した。設備づくりとマネジメントを変革し、企業文化を生かしながら従業員の能力を最大化するAI伴奏型業務へ移行する方針を掲げた。

実装・実施内容

2023年にAI活用DXへ着手し、ベテラン・中堅・若手とのグループミーティングを重ねて、1,000人を超える部員から現場の声を集めた。2024年春にDynamics 365、Microsoft Power BI、Microsoft Copilot Studioの導入を決定し、2024年中頃からMicrosoft AzureとCopilot StudioによるAI開発を開始した。2025年にはMicrosoft Fabricを導入し、設備DX推進室が統括する6件のプロジェクトを内製と外部ベンダーの両面で進めている。

AIサービス・システム

案件、担当者、コスト、取引先などを紐づけてDataverseへ格納し、Dynamics 365で扱う。基幹システムの必要な更新はDynamics 365へリアルタイムに反映される。構造化された業務データ、ナレッジ、Outlookのメール、Microsoft Teamsの会話をCopilotやAIエージェントが活用し、精度の高い回答や業務支援につなげる。部品メーカーとの納期確認メールをAIビルダーで構造化データへ変換する活用も検討している。

結果・効果

開発したアプリは現場へ導入済みで、進捗遅れ案件の自動フォローチャットでは、AIエージェントがTeamsでフォローメッセージを送り、担当者が対応方針を回答する。受注予測、設計担当者のマッチング、熟練設計者の暗黙知の組織知化にもAIを用いる。マイクロソフト製品を活用したAI DXにより、作業工数を約20%削減し、年間約8万時間を創出することを見込んでいる。