KYOJO CUPでPhysical AI映像配信を実証
元記事公開日: 2026年7月27日
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000592.000093942.html
ギリアが実装するPhysical AIは、車載テレメトリーと4K映像を時刻同期し、シーンの注目度をリアルタイムに算出する。ローカル5Gで取得しTsurugiに格納された映像・データとGeoCLOVER・リモートGPUを用い、最もエキサイティングな映像を観客へ超低遅延で届ける。KYOJO CUPで検証を開始し、専用スタジオや専門人員を不要とする汎用的な動画配信ソリューションへの展開を目指す。
背景
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)主導の「次世代インフラにおける低遅延分散処理技術の有効性検証に関する調査」のもと、ノーチラス・テクノロジーズ、野村総合研究所、インターネットイニシアティブ、1FINITY、富士通、ギリア、M-TEC、三菱電機らが共同で取り組む。舞台は富士スピードウェイでのフォーミュラカーレース「KYOJO CUP」である。従来の場内配信には専用スタジオやシステム、専門人員が必要だった。政府が推進するワット・ビット構想を踏まえ、場内のCPUサーバーと電力会社の変電所・営業所に置くリモートGPUサーバーを連携させる構成をとる。
要望・目的
レース中の車載カメラ・テレメトリーから得た映像とデータを用い、観客へ「最もエキサイティングな映像」「見たいその瞬間」をその場で超低遅延に届ける新しい観戦体験を実現することにある。すべての工程をオープン系システムとAIで処理し、従来必要だった専用スタジオや専門人員を不要にする。様々なイベント会場で使える、安価で汎用性の高い動画配信ソリューションとしての展開を目指す。
実装・実施内容
本番レース環境での実証実験を共同で開始する。競技参加22台のフォーミュラカーに搭載したテレメトリーユニットと車載カメラから、場内ローカル5G網経由で4K映像とテレメトリーデータを場内CPUサーバーへ転送し、超高速RDB「劔(Tsurugi)」に格納する。Tsurugiはサーキット3Dデータを持つ時空間データ基盤「GeoCLOVER」と連携し、光ネットワーク経由でリモートGPUを呼び出す。ノーチラスが全体統括とTsurugi提供、IIJがローカル5Gとサーバー環境、ギリアがAIと配信アプリ、三菱電機がGeoCLOVER、M-TECが車載機器を担うなど、各社が役割分担する。
AIサービス・システム
AIの実装・提供はギリアが担当する。投入する超低遅延AIスコアリングは、車載テレメトリーと映像を時刻同期し、シーンの注目度をリアルタイムに算出する。外部知識によるグラウンディングと映像との紐付け、観戦者の感情に響くシーンランキングを一気通貫で行い、認識結果を物理空間での意思決定に接続するPhysical AIとして位置づける。格納されたテレメトリー、4K映像、場内3Dデータから「どの映像が最もエキサイティングか」を判断し、その結果に基づきTsurugiがクライアントアプリケーションへ指示を出す。