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ドラクエXのGemini搭載AI相棒スラミィ

元記事公開日: 2026年8月12日

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出典: https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2608/12/news012.html

AI活用の概要

『ドラゴンクエストX オンライン』で、GeminiとGemini Live APIがプレイヤーへの音声・テキスト対話を生成する。ゲーム内の設定、性格診断、短期・長期記憶を応答に反映し、回答の安全対策、再送処理、定型文への差し替えで世界観を守る対話型AIパートナーを実装した。

背景

『ドラゴンクエストX オンライン』には、読点を空白で表すこと、1行当たりの文字数、現実世界の情報を話さないことなど、ゲーム内テキストの表記ルールがある。対話型AIは同じ入力に常に同じ応答を返すとは限らず、空の応答、思考内容の表示、音声の無限生成も開発時に発生した。ゲームの世界観やブランドを損なわず、オンラインゲームとして安定して動かす設計が必要だった。

要望・目的

質問に答えるだけでなく、物語をプレイヤーと共に歩む相棒として振る舞うことを目指した。ゲーム初心者への次のクエストの提案、前日の会話の記憶、写真撮影時やログイン時の自発的な話しかけを行う。自然な対話には、AIキャラクターの一貫した個性と、プレイヤーの個性を理解した応答が必要とされた。

実装・実施内容

開発側は、役割、世界観、好きな呪文、語尾などをシステムプロンプトへ記述した。プレイヤーはゲーム内対話でMBTIを参考にした性格診断を受け、その結果をスラミィの回答に反映する。別のAIが会話内容を評価して経験値に加算し、一定量に達すると親密度に応じて4段階のシステムプロンプトを切り替える。2026年4〜5月にはクローズドベータテストを実施した。

AIサービス・システム

Geminiを採用し、Gemini Live APIで声とテキストを同時に生成する。会話は短期記憶として保存し、重要な内容を長期記憶へ変換する処理にGoogle CloudのMemory Bankを使う。複数AIの構成にはAgent Development Kitを用いた。Gemini APIは回答の感情判定、空白挿入、改行処理を担い、不適切な発言はSafety Instructions、AIによる判定、検知、Model Armorの4層で抑える。

結果・効果

対話型AIパートナー「おしゃべりスラミィ」を実装し、プレイヤーへの音声・テキスト応答、性格に応じた話し方、親密度に応じた関係性の変化を組み込んだ。応答の失敗時は定型文へ差し替え、無機質なエラー表示を避ける。Provisioned Throughputの購入量は、クローズドベータテスト参加者のプレイ時間をずらしてピークを平準化し、必要量の削減を図った。