サカゼンのLightchain AIモデルで売上150%
元記事公開日: 2026年8月21日
出典: https://news.mynavi.jp/techplus/article/20260821-4838624/
サカゼンは、実在モデルが着用した商品写真を基に、Lightchainで多様な体格のAIモデルを生成し、ECサイトのコーディネート画像へ掲載した。公開前に実際の着用シルエットとの整合性を確認し、スタッフコーディネート経由の売上は前年比150%、コンバージョンレートは5.0%に達した。
背景
坂善商事が運営するサカゼンは、大きいサイズのカジュアル・ビジネスウェアを扱うアパレル小売企業である。EC事業は約30年前に始まり、全社年間売上の約3割強を占める。ECサイトでは店舗スタッフが商品を着用するコーディネート集を運用し、オンラインでは伝わりにくい着用イメージを示してきた。
要望・目的
大きいサイズの服を、対象となる体格に合った着用イメージで提案する必要があった。店舗スタッフには普通サイズの人もおり、大きいサイズの服をオーバーサイズで着る提案が生じていた。体格やイメージが異なる顧客に対応できるモデルは不足し、一般募集では肖像権も含めて確保のハードルが高かった。
実装・実施内容
一部のECサイト担当者がLightchainを使い始め、アカウントを共有して利用範囲を社内へ広げた。実在モデルが商品を着用して撮影した写真を土台に、「この人に着せて」というプロンプトでAIモデルを生成する。撮影に立ち会った担当者が複数の生成結果を比較し、実際の着用シルエットとの整合性を確認してから公開している。
AIサービス・システム
スクロールインターナショナルが提供するアパレル業界向け生成AIツール「Lightchain」を利用する。実際の着用写真を基に、体格の異なるAIモデルと着用イメージを生成する。汎用的な生成AIでは体型、色味、ロゴ、プリント位置、素材感が変わる懸念があるため、実物写真を基準にし、商品とのずれを抑えている。
結果・効果
AIモデルをテスト導入した2026年4月は8名でスタッフコーディネート経由売上が前年比140%、5月は15名で前年比150%となった。コンバージョンレートは導入前の2.8%から5.0%へ上昇し、販売点数は前年比170%を超えた。EC事業部では半数以上のスタッフがAIモデルを活用しており、店舗部門とEC部門の分業にもつながった。