PwCが説くAIエージェント実践的ガバナンス
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出典: https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/2607/27/news049.html
PwCコンサルティングとトレンドマイクロは、企業で活用が進むAIエージェントのサイバーリスクを共同で分析・実証研究した。自律レベルや機能ドメインに応じたリスクの捉え方を示し、非人間アイデンティティー、ヒューマン・イン・ザ・ループ、外部環境との安全な相互作用の3論点を提示した。成果は同名レポートとして公開された。
背景
人に代わってさまざまな業務を自律的にこなすAIエージェントが、多くの企業で活用され始めている。安心・安全に活用するためのリスク管理の重要性が改めて問われており、何がリスクでどう対応すべきかが関心事となっている。PwCコンサルティングは2026年7月17日、トレンドマイクロと共同で取り組んだAIエージェントのサイバーリスク分析および実証研究の成果を記者説明会で示した。
要望・目的
AIエージェントを安心・安全に活用するため、サイバーセキュリティにとどまらない包括的なリスク管理が求められている。自律レベルや機能ドメインの違いを踏まえた検討が必要であり、前提とする自律性レベルを踏まえた議論が重要とされる。特に自律性レベル4以上から、従来のセキュリティ対策では対応できないリスクが急増する。
実装・実施内容
PwCコンサルティングとトレンドマイクロが共同でAIエージェントに関するサイバーリスクの分析および実証研究に取り組んだ。2026年7月17日の記者説明会では、執行役員パートナーの村上純一氏が「AIエージェントをめぐるサイバーリスクの捉え方」として、自律レベルの6段階分類、機能ドメイン、リスクマトリクス、考慮すべき3論点を説明した。
AIサービス・システム
対象は業務を自律的に遂行するAIエージェントである。自律は6段階に分類され、レベル5では人間が初期目標を設計すれば業務が継続的に実行される。機能は認知エンジンと推論・計画(思考)、メモリ・状態(記憶)、ツール・外部連携(行動)、オーケストレーションとID・ガバナンス(監督)などに分解され、連携して目標を達成する。低自律では正確性やデータセキュリティが主リスクだが、高自律では意図しない行動や制御不能など深刻化する。
結果・効果
共同研究の成果は「自律するAIの時代−AIエージェントのサイバーリスクと実践的ガバナンス」と題したレポートとして公開された。考慮すべき論点として、非人間アイデンティティー(NHI)、ヒューマン・イン・ザ・ループ(HITL)、外部環境との安全な相互作用の3点が示された。NHIの作成・削除に関する正式ポリシーがある組織はおよそ2割にとどまり、ライフサイクル管理プロセスの構築・運用が肝要と指摘された。